【社員対談】つくること、かせぐこと

恒例の社員対談、今回は美大卒ディレクターと現役美大生アシスタントを招いて、美大生にとってのカルチャーの情報源やコンテンツへの考え方をテーマに話します。

美大に入ったきっかけ

――まずは、お二人が美大を志すまでを聞きたいのですが。

obt
私は昔から趣味で漫画を描いていたことがきっかけですね。
卒業した大学には漫画コースがあったので、そこに入りました。
とはいえ、漫画家を目指していたかと言われるとそうではなくて、、、
実際、入学後にデザイン系のコースに転専攻しましたし。
nnk
私も基礎デザイン学科という、デザイン系のコースを選びました。
学年に何人かいるような「絵が得意な子」だったせいか、周りからも美大に入るものだと思われていたみたいで、じゃあ入ろうかなあと。
今敏さんの作品が好きで、ゆくゆくは映像系のコースに進めればいいかなと考えています。

51ye6QvtWAL._SY445_引用:Amazon

――ファインアート系の学科には進まなかったんですね。

obt
そうですね。
絵は好きだけど、ファインアート系の人たちほど突き抜けてないというか。
デザイン系と違って、本当に変わった人が多いんですよ。
nnk
うちの学校では、それぐらい突き抜けた人は学校をやめてしまうケースが多いですね。
尊敬するアーティストに弟子入りしたりとか。
私もそこまでは出来ないです。何かしら、絵や作品に関連した仕事はしたいですけど。

SNSに勝る情報源なし

――展示などに足を運ぶ機会も多いと思いますが、どういったメディアで情報を仕入れていますか?

nnk
TwitterやInstagramで流れてくる情報がメインですね。
好きなアーティストは自分の活動を紹介してるし、あとは友達がどんなイベントに行ったとかも見れてしまうので。
美術系の雑誌もあんまり、、、たまに手を取るぐらいかな。
obt
私も同じです。
たまにビジュアル的に尖った雑誌やWebサイトとかを見ることはありますが、リピーターにはならないですね。
twitterに流れてきた情報でも、そのリンク先がどこか=どのメディアに掲載されている情報かっていうのはあまり重要ではないです。

――展示情報はSNSで事足りるとしても、作品の論考などは中々触れられないのでは?

nnk
うーん、そもそも芸術論のようなもの自体が流行っていないのかも知れません。
もちろん理論を学ぶ授業はあって、面白いことは面白いです。
でも周りの学生を見ても、何かについて議論するよりは、自分の作品を作って外に発信することに夢中になっている人のほうが多いですね。

制作を取り巻く状況と、ブレイクスルー

――メディアもそうですが、コンテンツが溢れている現在、何かを作ってお金を稼ぐことが難しくなりつつあります。

obt
ちょっと軽視されていますよね。アニメーターとか。
nnk
制作現場の様子を描いた作品も多くなってきたので、「厳しい状況だ」っていう認識は広がってきたと思うんですけど、、、その状況に対する処方箋が見えてこないですね。
どういう風に変えていけばいいんだろうっていう話を友達とすることも多いです。

――obtさんはコスプレ業界に詳しいと思うんですけど、コスプレは割と盛り上がっている分野ですよね。

obt
ファンが熱狂的で、ちゃんとお金を出す人たちっていうのが大きいですね。
私はコスプレイヤーって「会いに行けるアイドル」の究極系だと思っていて。
すごく身近な存在で、元が美人かどうかじゃなくって、化粧とか衣装とかをどれだけ頑張れるかでクオリティが決まってくるから。
距離感が近い分、そういうバックグラウンドも見えてきて、そこにグッときて応援する人が多い印象です。

桜の衣装を着て撮影したよ🌸🌸🌸 (※許可をいただいて撮影しております)

えなこ(Enako)さん(@enakorin)がシェアした投稿 –

引用:Instagram@enakorin

nnk
なるほど。
映像の分野は、そういう意味では熱狂的なファン、お金を出してくれるファンが少ないのかも。
コンテンツの性質上、違法アップロードをされてしまえば終わりで、、、
個人的にずっと悩んできているテーマなんですけど、うーん、やっぱりまだ答えは出ないですね。