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成功者に学ぼう!複数メディアが認めた「コンテンツマーケティング成功事例」11選

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」ということわざがあります。愚かな人は自分で失敗して初めてその原因を学び、賢い人は先人たちの成功・失敗の歴史から学んで同じ過ちを繰り返さない、といった意味です。これは企業活動のみならずあらゆる取り組みに通ずる真理でしょう。
本コラムでもたびたび触れてきたように、コンテンツマーケティングで確固たる成果をあげることは決して容易ではありません。だからこそ他社の成功事例を知り、大切なポイントを学ぶことは非常に重要です。様々なコンテンツマーケティングの成功事例をまとめたネットメディアも多数あります。
本記事は、複数のメディアで取り上げられたコンテンツマーケティングの成功事例だけを厳選してご紹介する、いわば「美味しいとこ取り」のキュレーションです。ぜひご覧ください。

マーケティング施策としての成功事例をピックアップ

お気づきの方もいるかもしれませんが、実は本コラムでは、過去に似たテーマの記事を掲載しています。

コンテンツマーケティングとオウンドメディアは密接した関係にありますが、同じものではありません。前者はマーケティング施策全体を表す言葉であり、後者は施策を実践するための手段(媒体)の一つです。
そしてコンテンツマーケティングの評価は、オウンドメディアの運用以外の施策も含めていかにしてマネタイズに成功しているかが重要になります。そのため、上述の記事で取り上げた成功事例と本記事でご紹介する事例は違ったものになっている点にもご注目ください。

事例の選出方法は次の通りです。

  • Googleで「コンテンツマーケティング 事例」を検索
  • 検索結果で上位表示された、コンテンツマーケティング成功事例を紹介している記事を今回の「参考記事」に決定
  • 参考記事で複数回紹介されているコンテンツマーケティング事例を選出

今回参考にした事例紹介記事は以下の通りです。
なお検索結果は検索を行うタイミングや環境によって異なりますのでご了承ください。

Web制作・コンテンツ制作をご検討中の企業様、内製が負担になっている担当者様、「Web制作会社スプー」に、お気軽にお問い合わせください!

コンテンツマーケティング成功事例(BtoB)

① freee株式会社

画像引用:経営ハッカー
代表メディア 経営ハッカー
URL https://keiei.freee.co.jp/

freee株式会社は、クラウド会計ソフト「freee」をはじめ様々なSaaS型クラウドサービスを提供する企業です。
オウンドメディア「経営ハッカー」では、会計・経理・財務・経営・人事・労務など幅広いテーマからビジネスに役立つ情報記事を発信しています。用語解説や経営者・財務担当者へのインタビュー記事も多数掲載。

(ここが注目ポイント)
「経営ハッカー」は専門家による良質なコンテンツを多数配信しており、Web検索流入に非常に強いのが特徴です。取り扱うテーマが広範なため顕在的なキーワードだけでなく自社サービスに直結しないキーワードでも上位表示を成功させています。
また、会員登録ページ・freeeヘルプページ・税理士Q&Aなど内容の異なるCTAを記事内容に合わせて設置し、ユーザーの段階に合わせたアプローチで自社サービスに誘導しています。SEO強化でメディアの認知を広げ、集客からリード獲得、顧客化という理想的な形を構築している好例です。
さらにYouTube動画でも経営者や財務担当者向けの役立つ情報を配信しており、複数メディアでの相乗的な顧客獲得・醸成を行っています。

② 株式会社マネーフォワード

画像引用:Money Forward Bizpedia
代表メディア Money Forward Bizpedia
URL https://biz.moneyforward.com/blog

株式会社マネーフォワードは、資産管理・家計管理ツール「マネーフォワード ME」など個人・法人向けに金融系のWebサービスを提供している企業です。
オウンドメディア「Money Forward Bizpedia」では、経営者や個人事業主向けに、会計・確定申告・経費精算・給与計算などのバックオフィス業務に関する情報を発信しています。

(ここが注目ポイント)
コスト削減や業務効率化に役立つ情報、一般的な制度解説などとあわせて、大手企業のBtoBオウンドメディアではあまり見られない「体験型記事」を多く掲載しているのが特徴です。軽い文体で読みやすく、バックオフィス担当者の共感を得やすい内容から自社サービスのCTAへと導いており、コンテンツ制作の参考にできそうです。
CTAは記事途中へのバナーやポップアップバナーを設置し、記事内容に適した自社サービスへの誘導を狙うスタンダードなもの。またPCサイトでは、業務に役立つ資料の無料ダウンロードバナーを固定表示させており、リード獲得に直結するサイト設計となっています。

③ 株式会社ベイジ

画像引用:ベイジの日報
代表メディア ベイジの日報
URL https://baigie.me/nippo/

株式会社ベイジは東京都世田谷区のWeb制作会社です。複数のオウンドメディアを運営しており、代表メディア「ベイジの日報」では代表取締役をはじめ同社所属のデザイナー・ライター・コンサルタントが各々の仕事への向き合い方や日々の業務での気づき、TIPSなどに関するコンテンツを発信しています。

(ここが注目ポイント)
各記事は「日報」という体裁の自然な文体でありながら、メディアの読み物のように魅力的な内容となっています。本ブログでは執筆者の個人名と各記事のPV数が明示されており、いわば世間の注目度が可視化されていることが、活発なコンテンツ更新とクオリティの底上げにつながっていると思われます。また、社員のプロ意識や豊富なスキルが垣間見られるのは、同社の業務遂行能力への信頼アップにつながります。
また同社では、Web制作に関するナレッジを集約した「knowledge / baigie」、業務システム・SaaSのUIをテーマとした「ベイジのUIラボ」など6つのメディアを同時運用し多方面での認知拡大と集客・ブランディングを成功させています。

コンテンツマーケティング成功事例(海外)

① 株式会社セールスフォース・ジャパン

画像引用:Salesforceブログ
代表メディア Salesforceブログ
URL https://www.salesforce.com/jp/blog/

株式会社セールスフォース・ジャパンは、顧客管理 (CRM)・営業支援(SFA)プラットフォームを中心としたクラウドサービスを世界規模で提供しているSalesforce社の日本法人です。
オウンドメディア「Salesforceブログ」では、CRM・DX・BtoBマーケティングなどテーマとした多彩なコンテンツをはじめ、Salesforceの活用事例やイベント情報などを発信しています。

(ここが注目ポイント)
世界的企業のオウンドメディアにふさわしく、一つ一つのコンテンツに読み応えがあり、顧客ニーズをとらえた示唆に富む内容です。また各コンテンツの途中や締めくくりにトピックに合ったCTAを設置し、リード獲得への導線も自然に構築されています。コンバージョンポイントとなるホワイトペーパーやeBookの品質も高く、見込み客の獲得や顧客の育成に貢献しています。
他に見られないコンテンツとして「Salesforce認定資格者」のインタビュー記事を載せています。同社製品がビジネスの現場でいかに有用であるかを違った角度からアピールし、企業への導入を後押しするものです。

② HubSpot Japan株式会社

画像引用:HubSpot日本語公式ブログ
代表メディア HubSpot日本語公式ブログ
URL https://blog.hubspot.jp/

HubSpot Japan株式会社は、企業の営業活動やカスタマーサービス業務を支援する統合型CRMプラットフォーム「HubSpot」の開発・販売および関連サービスの提供を行うHubSpot社の日本法人です。
オウンドメディア「HubSpot日本語公式ブログ」では、マーケティングや営業、Webサイトやカスタマーサービスなどに関する様々なコンテンツを発信しています。

(ここが注目ポイント)
ブログには「CRMとは?」「SFAとは?」「案件管理とは?」など、「○○とは」という題材の記事が中心で、基礎的なテーマから専門知識まで豊富なナレッジが蓄積されています。取り扱うテーマが幅広いため多くのキーワードで検索上位を獲得できており、記事内容も比較的容易で幅広い顧客層にアプローチできます。
また、ホワイトペーパーやメルマガ登録、製品デモの無料版など、リード獲得のための様々な手段が用意されています。ビジネスに活用できる30種類以上のテンプレートや複数のツール・資料は簡単なフォーム入力で無料ダウンロード・利用が可能で、メディアに接触したユーザーの情報を高い確度で入手できていると想定されます。

コンテンツマーケティング成功事例(BtoC)

① SUUMO

画像引用:SUUMOタウンSUUMOジャーナル
代表メディア SUUMOタウン・SUUMOジャーナル
URL https://suumo.jp/town/https://suumo.jp/journal/

SUUMO(スーモ)は株式会社リクルートが運営する、不動産・住宅に関する総合情報サイトです。住宅・不動産購入や売買をサポートする公式サイトの他、思い出の町や家に関する手記や著名人のインタビュー記事を掲載した「SUUMOタウン」、暮らし方・お金の問題など様々な切り口から住宅選びに関する情報を発信する「SUUMOジャーナル」など複数のオウンドメディアを運営しています。

(ここが注目ポイント)
複数メディアの使い分けにより、顧客が家を買う・借りるまでの購買プロセスに合わせた情報発信を行っているのが特徴です。
SUUMO公式サイトを利用する顧客は、具体的な居住条件の比較検討をしている段階にあると想定されます。その以前の、住む家や町、引っ越しなどに関する情報収集を行っている段階の見込み顧客に対する接点となるのが他のオウンドメディアです。
また、SUUMOタウンは「街の魅力」の発信、SUUMOジャーナルは買う・借りる・リフォーム・お金など「家や暮らしに関する情報」など、メディアごとに情報発信の住み分けができているため消費者にとっても情報収集をスムーズに行えます。
さらに全てのメディアを同一ドメイン下で運営しているためSEO効果は非常に高く、リード獲得の大きな力となっています。

② ライオン株式会社

画像引用:Lidea
代表メディア Lidea
URL https://lidea.today/

ライオン株式会社は、洗剤・石鹸・歯磨きなどのトイレタリー用品、医薬品、ペット用品などを手掛ける大手生活用品メーカーです。
オウンドメディア「Lidea」では、暮らしが楽しく豊かになるために役立つ様々な生活情報を発信しています。また登録ユーザー向けにポイントプログラムをはじめ様々な機能を設けています。

(ここが注目ポイント)
「Lidea」は自社商品と親和性の高いキーワードを軸に、身近な話題やお悩み事をテーマにしたハウツー系の記事が中心です。消費者の関心の高い記事で検索流入を増やして商品認知から購入まで導くという、比較的スタンダードなマーケティング戦略を展開しています。自社商品の紹介記事もありますが、生活情報記事とのバランスが良く、読者に宣伝色を感じさせません。
研究キャリアと専門知識を持つ「暮らしのマイスター」が情報記事の多くを執筆しており、消費者の安心感・信頼度を高めています。オウンドメディア運営においてコンテンツの信頼性を高めることは大変重要です。
また、会員登録で参加できるポイントプログラムなどにより見込み顧客と継続的な関係を構築し、ファン化につなげています。

③ 株式会社土屋鞄製造所

画像引用:TSUCHIYA KABAN™ 公式サイト
代表メディア TSUCHIYA KABAN™ 公式サイト
URL https://tsuchiya-kaban.jp/

株式会社土屋鞄製造所は、オリジナルブランドでの皮革製品を中心としたランドセル、鞄・小物の企画・製作・販売を手掛けるメーカーです。
公式サイトはECサイトと記事コンテンツが一体となった作りで、同社のコンセプトやものづくりに込める思い、職人やアートディレクターへのインタビュー記事などを発信しています。

(ここが注目ポイント)
同社の公式サイトは、読者に自社製品の魅力や価値観を浸透させるブランディングツールとしての情報発信に徹底しているのが特徴です。
余計な装飾を省き洗練されたサイトデザイン、製品のフォルムや質感を際立たせる美しい写真はそのまま土屋鞄の製品の上質さを体現しています。製品購入を強く促す売り込み的な表現はほとんどありません。
商品紹介や記事コンテンツにおいても、高品質かつストーリー性の高い文章で製品の特徴や製作のこだわりを丁寧に伝えており、CTAも非常に控えめです。商品自体で競合との差別化ができている場合は、その商品の魅力やクオリティを余さず発信することがマーケティングの最重要ポイントといえます。

④ 株式会社カカクコム

画像引用:キナリノ
代表メディア キナリノ
URL https://kinarino.jp/

株式会社カカクコムは、購買支援サイト「価格.com」、レストラン検索・予約サービス「食べログ」などのインターネットメディアを運営する企業です。
オウンドメディア「キナリノ」では「自分らしい暮らしがかなう」をテーマに、ファッション・インテリア・美容・グルメなどライフスタイルに関する情報を幅広く発信しています。

(ここが注目ポイント)
キナリノの一番の強みはその膨大なコンテンツ量です。キナリノには8つの記事カテゴリーがありますが、各カテゴリーのGoogleインデックス総計は実に65000件以上(2024年4月現在)。圧倒的なドメインパワーを生かしたWeb検索からの強力な集客を可能にします。
記事数だけでなく個々の情報内容も充実しており、記事内にはサイト内の関連記事やECサイト「キナリノモール」へのリンクを設置するなど、読者が自メディアとの接触時間を延ばす工夫がされています。
また会員ユーザーにはキナリノの有益な記事ページをお好みでブックマークできる機能があり、一層キナリノとの親密度が増します。さらにメルマガ配信やSNSでの情報提供など様々な手法でユーザーの固定ファン化をはかっています。
マネタイズに関してはキナリノモールでの商品販売に加え、圧倒的なページビューを基盤に広告表示やアフェリエイトによる収益も大きいと想定されます。

⑤ 株式会社ホンダアクセス

画像引用:カエライフ
代表メディア カエライフ
URL https://kaelife.hondaaccess.jp/

株式会社ホンダアクセスは、大手自動車メーカー・ホンダの連結子会社で、ホンダ車純正用品の開発・生産・販売を手掛ける企業です。
オウンドメディア「カエライフ」では、「クルマとカスタムで暮らしをカエる」をコンセプトに、車に関する雑学やアウトドア、車中泊、エンタメなど様々なテーマから車を通じた豊かなライフスタイルを提案しています。

(ここが注目ポイント)
運営会社はカーアクセサリーのメーカーですが、「カエライフ」では車の専門知識やマニアックな情報にはあまり踏み込まず、カー用品の雑学や旅日記、キャンプ、グルメ情報、占いなどライト層向の情報がメインです。カーカスタムに関するコアな内容の記事も織り交ぜながら、より多くのユーザーがカーライフの楽しさやワクワクを感じられるコンテンツとなっています。
一方、会員登録や資料ダウンロードなどのCTAは設置されておらず、あくまで潜在層への幅広いアプローチを主目的としたメディア展開であることがうかがえます。メディアの運用目的に応じてコンテンツ内容の方針を明確にすることもコンテンツマーケティングでは非常に大切です。

⑥ オーマイグラス株式会社

画像引用:OMG Press
代表メディア OMG Press
URL https://www.ohmyglasses.jp/blog

オーマイグラス株式会社は、日本製メガネ・サングラスの販売や自社PB商品の企画開発・販売を行う眼鏡店チェーンです。
オウンドメディア「OMG Press」はオーマイグラスオンラインストア(https://www.ohmyglasses.jp/)と同じドメイン下で運営しており、メガネや目の健康、修理・調整、ファッションなどに関する様々な情報を発信しています。

(ここが注目ポイント)
「眼鏡の選び方」「疲れ目対策」などのハウツー系の記事はメーカーならではの専門性の高い内容で構成されており、こうしたユーザーに有益な情報を継続的に発信してメディアの信頼性を高める手法はオウンドメディア運営において必須です。
また「日本橋でレンズ交換ができる評判の眼鏡店6選」のような「○○選」タイプの記事に自店や自社商品の情報を交えてオンラインストアや実店舗への集客を促したり、「メガネが曇らないマスク」のような自社製品に直接関係しない記事を載せたりと、コンテンツ構成のバランスが良く、眼鏡や視力に興味関心のある消費者を広く集客しながらファン拡大に貢献していると想定されます。
また、同じ内容を日本語・英語の両方で記事化しているコンテンツもあり、インバウンド需要も意識していることがうかがえます。

コンテンツマーケティング成功のカギは「コンテンツの質」と「適切なCTA」。私たちにお任せください

今回は様々なサイトで評価されているコンテンツマーケティング成功事例を多数ご紹介しました。
運営企業の業種や規模はそれぞれ異なりますが、全てのコンテンツに共通しているのは「ユーザーに有益な情報を提供している」「ユーザーのフェーズに合わせたCTAを設けている」という2点です。

多様なテーマ・ジャンルで顧客ニーズを広くカバーするも良し、1本1本のクオリティにこだわり専門的で密度の濃い記事を目指すも良し、とにかく多数のユーザーに「このメディアは自分にとって有益だ」と評価してもらうことが最重要です。いくらSEOを強化して検索順位を上げても、肝心のコンテンツの「質」がおろそかになってしまうと、メディアとしての信頼を得られず集客やファン化はかなわないでしょう。
同時に、マーケティングである以上マネタイズは必須課題です。見込み顧客の刈り取りを行うには、然るべきタイミングでホワイトペーパー送付や会員登録、ECサイト・実店舗への誘導などのアクションを発生させる必要があります。
今回ご紹介した実例をご参考にしていただき、自社の商材や経営方針と向き合いながら、コンテンツマーケティングの成功を目指しましょう。

私たちスプーは、20年以上にわたるオウンドメディア制作の豊富な実績をもとに、皆様のビジネス推進と課題解決に貢献するコンテンツマーケティングをお手伝いいたします。マーケティング戦略の立案からコンテンツの企画・制作、立ち上げ後の運用まで、全てお任せください。結果が出るまで皆様と伴走させていただきますので、ご関心のある方はぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。

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