人気の分散型動画メディア。レシピ、DIYに続く次のトレンドは?

タイムラインに動画が流れてくると反射的にスルーする習慣があるのであまり意識していませんでしたが、分散型の動画メディアの隆盛は、自分のような動画嫌いでさえ傍観していられない状況になって来ているようです。

Nifty_

バイラルメディアを運営している知人の話では、レシピ系動画の次はDIY系がブレイクしていて、BuzzFeedがやってるNiftyみたいなのがこれからどんどん増えそうとのこと。ちなみにNiftyのFacebookいいね数は2016年6月10日現在で998万人あります。内容が好きかどうかはともかくとして、こうしたレシピやDIYの動画に中毒性があることは認めざるを得ません。

では、アイディア料理やプチDIY、ヘアアレンジなど以外のカテゴリでは、分散型の動画メディアはどのくらい展開しているのかな?――と思って今回はニュース系の動画メディアを軽く探してみました。

NowThis_

米国事例では、この手の話で筆頭に上がるのはたいていNowThisです。Webサイトのトップに、

HOMEPAGE. EVEN THE WORD SOUNDS OLD.
WE BRING THE NEWS TO YOURSOCIAL FEED.

というマニフェストが書かれていたりして分散型メディアの象徴みたいに扱われています。ここはかなり総合的に展開していますが、主役はやはりニュースで、Facebookではすべてのポストが基本的に動画で、すべてその場で再生されます。

Mic

動画専門のメディアではなくても、米国ではSNS向けの(記事へのリンクではなく)ネイティブコンテンツとして動画を使うのは完全に標準になっているようです。たとえばネットメディアの老舗Mushableは動画専門ではないですが、Mashable NewsのFacebookページは動画が大半ですし、米国のミレニアル世代向けジャーナルのMicのFacebookも動画割合が高いです。FOX Newsのような従来からのニュースメディアも多くの動画を(本体サイトに飛ばさずに)Facebook上で再生閲覧させています。

タイムライン

国内だと、TimelineSpotwrightが動画専門の分散型ニュースメディアの事例でしょうか。

Spotwright

また、動画プレスリリースを配信しているのはNewsTV
ガジェット&ギア系のNextというのもできたのですね。ここはKURASHIRUというメディアブランドでレシピ系やDIY系の展開をしているdely株式会社の新メディアなのだそうです。

ネクスト

というわけで、動画メディアはニュース系でもこれから広がりを見せるのではないかと思うのですが、ニュース系の場合は一次ソースにこだわろうとすると動画取材が必須になり、すべてを動画でつくるのはコストの問題がありそうに思います。
もちろん映像ソースをどこかから持ってくれば編集だけで制作できるので、やり方次第かも知れませんが。

その点、レシピ系やDIY、ヘアアレンジはローコストで動画が作成しやすいという意味で有利です。
逆に言うと、室内でサクッと動画撮影できて、60秒以内にまとめられるような新ジャンルを見つけると、それは次の動画メディアのネタになるかもしれません。

たとえばそれはなんでしょう?

●各ジャンルの製品レビュー――これは普通にありそう。コスメなどとくに。
●ゲームの攻略動画――人気カテゴリですが、コア過ぎる。本数作るのがたいへん。
●ライフハック系――既に家事系はあるのだから、ありそう。
●楽器演奏――視聴者が限定されそう。
●食べ物屋さんのグルメ紹介――アクションカムで食べるところを撮影すればありかも。
●ペット系――Kurashiru Animalという先行事例がありました。

アイディア貧弱で恥ずかしいです。
ただ、こうやって検討してみると、レシピ系やDIYが多いのにはコスト以外にも必然性があるんだということを再確認できます。料理やDIYは見た目がビビッドですし、毎回かならず「できあがり」のカタルシスを体験できるというのがコンテンツの強さになっているのかもと思います。だから、次々に見てしまうのでしょう。

レシピ動画を見た人の中で、実際に試す人の割合ってどれくらいなんでしょうね?