ダフト・パンク、突然の新作フル公開に感じたこと

いよいよ来週10月22日に発売日が迫った、ダフト・パンクの8年ぶりとなるニュー・アルバム『Random Access Memories』ですが、すでにヘビロテ中という人も多いんじゃないでしょうか。今週に入ったところで、突如としてアルバム全曲のフルサイズ試聴がiTunes Storeにてスタート。私も何度も聴き返しております。

まあ、この方式でリリース前にアルバムが丸ごと聴けてしまうこと自体は、いまやそこまで珍しいわけでもありません。が、今回のダフト・パンクの新作に関しては、先行シングル“Get Lucky”以外の音源を一切伏せたまま、一方で参加アーティストのインタビュー映像を徐々に公開していく……などといったティーザー戦略が取られていたので、発売日までこのまま焦らされ続けるんだとばかり思っていたのです。それが、ある朝Twitterを開いたら「ダフト・パンクの新譜聴いてる」みたいなツイートがしれっと&ずらっと並んでいたので、ちょっとびっくりしてしまいました。

ダフト・パンクがこういう方法でアルバム全曲を公開した理由は、TechCrunchの記事が指摘している通り、もはや不可避と言える発売直前の音源リークに、一策を講じてみた――みたいなところなのでしょう。揺れ動く音楽産業の現況を象徴する出来事だと思いますが、僕がおもしろいな~と感じたのは、新作が全世界に一斉に投下され、いろんなリスナーが同時刻に聴き進めていく様子が、SNSを通じて可視化されたところです。ビッグネーム久々のカムバック作、かつ突然の発表ということで、一般的な作品リリースの時以上に何か一言いいたくなりますよね。発表された段階ではまだ誰も聴いておらず、良し悪しの評価もないというのが、やはり新譜の醍醐味でありおもしろさだよなあと。そんなことをこの一件で再認識した次第です。

で、聴いてみての感想ですが……すごくおもしろいアルバムでした。試聴期間は明示されていないようですが、おそらく発売日までではないかと。「自分で買うまで聴かない!」という向きもあるでしょうが、そうでなければ一度チェックしてみては。