タツローの「顔」を観た

山下達郎のライヴ映像をまとめた映画「山下達郎シアター・ライヴ PERFORMANCE 1984-2012」を観て参りました。

達郎氏をあまりよく知らない人には伝わりづらいかもですが、今回の上映は結構デカい事件なのです。トレイラーの冒頭に「ついに解禁」の文字が躍る通り、これまでに氏のライヴ映像が正式に公開されたことは皆無に近いはず。もちろん映像作品のリリースもありません。知り得る限りでは、ライヴ盤『JOY』リリース時のプロモーション映像で使用されてるくらい。かようにレアなものが、映画という形でまとめて披露される……ファンは大いにどよめいたわけです。

加えてヤバいと思わしめたのは、プレスリリースにおける以下の文章。「映画好きとしても知られる山下達郎は、近年進化し続けるシネコンの音響システムに着目」「山下達郎自らがシネコン用にリマスタリングを施した“最高の音質”」。音質に徹底したこだわりを持つ氏の手ががっちり入っているわけで、生のライヴとはまったく異なる音楽体験になることは想像に難くありません。

というわけで、ファンとしては観る前から最高であることが約束されているようなもの。実際「最高でした!以上!」という感じなんですが、もう一言付け加えると、達郎氏の「顔」を観たことの感慨と満足感がデカかったです。思えばライヴ映像に限らず、動く氏の姿を観る機会自体がほとんどないんですよね。TVにも、自身のPVにも登場しない。ライヴで姿を拝むことはできますが、よほど良い席じゃないと表情までは確認しづらい。映画では、エモーショナルに歌い、グルーヴの渦中で恍惚とする氏の顔をアップで捉えたショットが何度も登場します。それが至福かつ感動的でありました。

残念ながら多くの劇場ですでに上映が終了してしまい、目下観ることができる劇場はごくわずか。東京では渋谷TOEIにて9月15日(土)より追加上映がスタートします!
(澤田 大輔)

・「山下達郎シアター・ライヴ PERFORMANCE 1984-2012」特設サイト
http://wmg.jp/tatsuro/movie_theater.html