ニッポンの夏、ソカの夏

 いや~ヤバいボムが投下されました。夏ソング戦線の先陣を切って早くもリリースされたMINMIのニュー・シングル”ハイビスカス”がとんでもないことになっております。

YouTube MINMI”ハイビスカス”(Short Version)

 この天井知らずのアゲっぷりたるや! ソカ・ビートをフィーチャーしつつ、フィジェット・ハウス~ダブ・ステップ以降のダーティーでエグいベースを積載。さらにトランシーなシンセやらダブ・サイレンやらをガンガンぶち込み……結果的に、他に類を見ない異形のハイブリッド・ダンス・ミュージックが現出してしまっております。要素詰め込み過ぎで空中分解寸前の危うさを見せながら、ギリギリのところで見事に着地し得ているのは、プロデュースを務める☆Taku Takahashiの手腕のたまものでしょう。m-flo作品でも無茶とポップの境界線を何かと追及して来た人ですからねえ。

  しかし、この手のソカ・チューンというのも、夏のJ-POPを構成する要素のひとつとして、すっかり定着した感がありますな。もっとも、その大半はMINMIが関わったものだし、そもそもこのトリニダード産のビートを日本のポップ・フィールドに最初に持ちこんだのはおそらく彼女なんですよね。というわけで、MINMIとソカが邂逅を果たした2005年の記念碑的傑作”サマータイム!!”を。

MINMI”サマータイム!!” 

 うーむ、初めて耳にした時は、その下世話&アッパーっぷりに衝撃を受けたもんですが、”ハイビスカス”通過後のいまとなってはそこまでエグ味を感じないのが恐ろしい。むしろメロディーの可憐なタッチやアレンジの端正な部分が際立って聴こえますな。クラシックの風格を備えた名曲……くらい言っちゃってもいいのかもしれません。

 以降MINMIは2007年の”シャナナ☆”、2009年の”アベマリア”とソカ・スタイルの楽曲をリリース。また、彼女の夫・若旦那が在籍する湘南乃風のシングル”睡蓮花”にプロデュースで参加し、同曲にもソカ・ビートを注ぎ込んでおります。下世話度&ドメスティックな土着感では、この”睡蓮花”が究極でしょうね。土着というか、ドンキやパチンコ屋が並ぶ国道沿いの風景にビタッと接着して剥がれないという感じで、筆者にはトゥー・マッチ過ぎますが……。

  MINMI絡み以外のソカものだと、SEAMOがプロデュースしたNEWS”Happy Birthday”なんかもありますが、個人的に強く推したいのがレゲエ系シンガーのmirayのシングル”Jump Pump”です。

miray”Jump Pump”

 ハイファイなシンセが飛び交うアレンジ含め、下世話の塩梅が絶妙に俺好み。無論、PVのエロさも高評価! 彼女にはぜひこの続編的なソカ・チューンを今夏にリリースしてほしいところですな。MINMIに負けずに頑張れ! 応援してます。