沖縄そばを目指して鶴見を歩く

 先日、「Gメン’75」の沖縄編を見ました。これがなかなかシリアスな内容で面白かったんです。あらすじだけを書きますと、「東京で元米兵が殺され、その背後を調べると彼が米兵時代に沖縄の砂浜で現地の女子高生をレイプをしたが無罪になった過去が浮き出てきた。その線で捜査を続けるうちに見えてくる、本土とアメリカから虐げられた土地・沖縄の歴史。沖縄の人が体験してきた複雑な過去と見えない差別が事件の背景に絡んできて……」といった沖縄の基地問題に真っ向から取り組んだ社会派な内容でありました。
 奇しくも基地問題が話題となっているタイミングで良かったなと思いながら映像を見ていると「単純に暖かくてゆるいから沖縄が好き」というミーハーな自分の気持ちもムクムクと立ち上がってきたりもして。で、沖縄にすぐに行くわけにもいかないから、せめて沖縄っぽいところに行ってみようかとぼんやり決断いたしました。

駅@鶴見
 ……着いた。横浜の沖縄、パワースポット鶴見。ここはリトル沖縄と呼ばれる区画があって、沖縄の食べ物が食べられるのだそうです。今回のミッションは沖縄そばを食べること(ミッション作ったのはじめてだけど)。なんでも、京浜工業地帯の開発区として様々な土地から人々が仕事を求めて来た結果、沖縄の人たちがコミュニティを形成していったんだとか。さらにブラジル人もこの土地に出稼ぎに来たことにより、ブラジル人コミュニティもあるのだそう。

顔ハメ看板@鶴見
 改札を出たら顔ハメ看板があったのでさっそく一枚。待ち合わせに早く着きすぎてヒマを持て余しているというご婦人に撮ってもらいました。

駅前@鶴見
 ブラジルと沖縄の混合文化が生まれてたりして。さらには独自の言語も生まれてクレオール化してたりして。なんてわくわくしながら歩いてみる。が、全くそれらしい場所がないんです。 当然「めんそ~れ」的歓迎もナシ。工事中のためか、駅前は殺伐とした雰囲気すらあります。

グラフィティ@鶴見
 文化が交錯する土地にはグラフィティが発展しているはずだという自論から高架下を歩いても落書き以上のものはゼロ。唯一見つけた面白いのが漢字で書かれた「紫鶴」。これ、「シヅル」って読むんですかね? であればシズル感から取ったシヅル?

 適当に歩きゃ着くだろ、みたいな甘い考えを反省しながらビール片手に川を越えて水害危険地域に指定されまくってるエリア(おそらく埋立地)に足を踏み入れると……

TUCANO@鶴見
 ようやくそれっぽいのが見えてきたー! けど沖縄じゃなくてブラジルの食材・雑貨を扱うお店。お店の人に話を聞いてみても、特に沖縄のお店が固まっている場所はいないとのこと。点在しているのはなんとなく知ってたけど、鶴見の沖縄は一体どこにあるんだ。

福来家@鶴見
 さらに歩いて、沖縄そばののぼり見つけたー! と思ったら韓国料理屋。鶴見の韓国家庭料理屋で沖縄そばを食うのも面白いけど、目的からズレちゃうのでスルー。ちなみに南米×沖縄料理の店というのもありました。

商店街@鶴見
長寿庵@鶴見
金魚屋@鶴見

VW@鶴見
丸十クリーニング@鶴見
潮田神社@鶴見

古宇利島@鶴見
 商店街をローラー作戦的に潰したり、横断歩道に止まっていた自転車の高校生(タバコ吸ってた)に大体の場所を聞いてみたりしてようやく見えてきたのがこのお店。「古宇利島」であります。奥から三線の音が聴こえてきて人がいる気配はある。でもどうみても閉まっているので事情を聞くと「今は三線の稽古中。夜は6時からだよ」だって。

カナヤァー@鶴見
カナヤァー@鶴見
 ガッカリもしてもしょうがないんで、さらに商店街をぶらぶらして、ようやく見つけたのが沖縄そばを出してる沖縄料理屋さん「カナヤァー」。

三枚肉そば@鶴見
 入って三枚肉そばをいただきました。店内は沖縄ネイティヴの方ばかりで、沖縄方言が飛び交っております。おっさんが夕方からディープに酒を飲んで、お店の手伝いをしている女店主の娘(たぶん高校生)にセクハラしている光景もよかった。

おきなわ物産センター@鶴見
島ぞうり@鶴見
おみやげ@鶴見
 さらにもうちょっと歩いてたどり着いた沖縄っぽいスポット。島ぞうりやスナックパインが並べられている観光客向けのお店です。途中にあった酒屋の前で酒盛りが繰り広げられている光景も沖縄っぽくてよかったです。この「おきつる青少年育成会会館」でも沖縄そばは食べられます。

民家@鶴見

民家@鶴見
上毛軒@鶴見

康海荘@鶴見
民家@鶴見
 おなかが一杯になったし沖縄っぽいところも確認できたしと満足したところで、さらに鶴見の街を歩く。このあたりは、移民が多いからか、古いトタンの家がポツポツとあるんですね。昭和の雰囲気が残っているけど、記憶のなかにある昭和とはちょっとズレている。そんな味わい深い街であることを実感することができました。外の人が中華街や月島みたいにうまいこと観光化できればいいのになーと思ったりしても、この土地に住んでいる人はそれを望んでいないのかもしれないです。何人かに話を聞いてなんとなくそう感じました。

最後の警告@鶴見
 そんな鶴見の奥ゆかしさを愛おしく感じながら帰路へ。何度かさり気なく飲みに来たら、きっと受け入れてくれる土地なんでしょう。常連になるのは難しいけど、年に一度は飲みに来て、べろんべろんに酔っ払って沖縄そばを食べようと決意したのでした。

 今回撮影してきた写真は、会社のFlickrにまとめてアップしてありますので、お時間とご興味がある方はご覧いただけましたらと思います。それではまた来月。チャオ~。