ソーシャルWebでも、いくつもの顔を使い分けたい

  いろんな意味でFacebookがどんどんやばいことになってる。という話を見聞きするので、最近になってちょっと使ってみたのだが、ちょっと使っただけでも「俺のプライバシーがFacebookへ筒抜け」感が伝わってくる。ユーザ登録した途端に「この人きっと知り合いでしょ」みたいな人をどんどん紹介されて、しかもけっこう当たっていたりする。これがソーシャルグラフの威力?。。なんかちょっと怖い感じは直感的にする。

不満の嵐をよそに、Facebookの新ソーシャルプラグインが10万インストール突破

というTechCrunchの記事によると、FacebookのLikeボタン(いいねボタン)を自分のサイトに実装できるプラグインがもう10万サイトもインストールされてるという話だ。日本のサイトでもぼちぼち見かけるようになってきた。LikeボタンはFacebookにログインした状態になってれば、クリックしただけで即座にFacebookの自分のページ(掲示板 Wall)に反映される。
  FacebookのCEO(Mark Zuckerberg)は、ウェブ全体がすみずみまで最初からソーシャルになってる状態を作りたいと言ってるそうなのだが、それはつまり、ウェブのいたるところにFacebookのソーシャルプラグインが埋まってて、ユーザーのウェブでの全行動を掌握できるようにしたいと言ってるのと同じことだろう。僕らがどんなサイトに行って何を見て、何をしたか。何に興味があって、誰とつながってるか。がすべて握られるようになっていく可能性がある。それを避けようと思ったら、かなり意図的に防衛しないといけなくなるだろう。
  FacebookのOpen Graphという新しいサービスは、そんなふうにして取得されていくソーシャルグラフを、Facebook以外のサービス事業者も一部利用できるというものみたいなのだが、それは5億人というとんでもないユーザ数を考えるととんでもなく蠱惑的なオファーであって、それが利用できるならうちのサイトもFacebookのプラグイン入れようっていう判断になる人が多いのはよく理解できる。
  ふつうの人はたいていいくつもの顔を持っていて、会社にいるとき家族といるときひとりのときなど状況によってその顔を使い分けていると思うのだけど、Facebookだけはそのすべてを知ってるみたいな状況ができるかもしれない。それを拒んでプライバシーを遮断すると、こんどはネットのソーシャル活動に支障が出ることもあるだろう(なにしろFacebookは巨大なインフラになりつつある)。だとしたら、ソーシャルな関係性の中で、アクセスしてくる他者を判別して、自動的にペルソナを切り替えてくれるような機能も必要かもなーと空想したりする。
(近しさのレベルによって開示する情報を制限する機能はすでにあるけど、もっときめ細かく、しかも自動的に、切り替わってほしいところだ)
  お得意先の偉い人から見えている「わたくし」と、悪い仲間から見えている「わたくし」とは、別の顔をしている必要があるじゃないか。
(でも、するとそういう使い分けをしているという情報まで握られてしまうのだけども。。)
※Facebookの新しい機能と、それに対する懸念については、このITmediaの記事がわかりやすかった。
Photo: rumpleteaser