「広告=コンテンツ」型メディアはこれからどうなんだろう

 スプーの新しい自社メディアについて、もう長いこと考え続けている。考えていないでやってしまえばいい、という気もするのだが、それを数年前にやって、2つのブログメディアを立ち上げて1年で撤退した経験があるので、次こそは成功させたいではないか。
条件は、
  • 初期コストは低く
  • できるだけ早くマネタイズできる(1年以内に単月黒字化できる)
  • 担当者1人あたり80万円以上/月の粗利が出る
――って、そんな都合のいいメディアが簡単に思いつけばみんなやってる or すでにどこかがやってる ということになるのだろうけど、
なんとかそういうものを掘り出したい。。とか思っているうちにどんどん時間が過ぎるので、それがいちばんリスクなのかもしれない。
 上で挙げた条件のうち、初期コストについては、もしそれがブログメディアなら大してかからない。課題はみんなそうだろうがマネタイズのところで、広告モデル(純広告、タイアップ、アドネットワーク、アフィリエイト)以外の安定した選択肢というのはそれほど存在しない。しかも、2009年の広告市場の冷え込みで、広告モデルのWebメディアはダメなんじゃないか的なムードが漂っている(最近、ようやくポジティブな話も少し耳にするようになってきた)。
 『フリー』が言うところの第三者間市場モデルの一種でも、コンテンツと切り分けられた広告ではなくて、リクルート型の、コンテンツがイコール広告という、情報を出すことそのものにチョクに課金するタイプのメディアはどうなんだろう。最近、雑誌「テレビブロス」の連載(ネット探偵団)で取材した「ひつじ不動産」や「東京仕事百貨」はこのタイプだ。情報を出すことそのものに課金する。もちろんこれも広告の一種であって、世間の景況感をダイレクトに反映しそうではあるけども、ユニークなメディアなら、出稿者との距離が近いこともあって、けっこう確実なモデルなのかも。
 典型的なのはもちろん各種求人サービスと不動産だが、この手のモデルを採用しているメディアというとほかに何があるだろう。ホテル・旅館・ツアーなどの旅関係。中古車情報。飲食店情報。フーゾク情報。学校情報。美容室情報。エステ情報。Web制作会社情報。プレスリリース配信。税理士情報。釣り船情報。(日本では成功事例がないみたいだが)いわゆる三行広告。。。
(「社長様のインタビューをとらせていただきたいのですが」と言って営業してくるタイプのメディアもこのタイプに当てはまる。実はインタビューされる方がお金を払うのだ)
 そして――、このところわいわい言ってる「位置情報」をつかった諸々のサービスは、いま見てきたような諸々のリクルート型広告をそっくり包含するフレームとして「場所」をメディア化しようという動きと考えることもできそうだ。Foursquareとか、Twitterと位置情報を絡めた諸々のサービス、さらにGoogle Places。。
 話がそれてるついでに思い出したことを書いてしまうが、最近リクルートが神奈川県方面にエリアを拡大しているタウンマーケットというサービスも面白い。無料のテレビ番組表と住んでる地域のチラシを毎週金曜日に宅配してくれるのだ。番組表とチラシ、という有料の新聞を取ることの、いまも健在な大きな理由の2つを無料で満たしてしまうサービスだ。ニュースはネットで見れるから、これがあればもう新聞いらないやという人もいるだろう。
 これもリクルートがやってるだけあって、もちろん広告(この場合はチラシ)がそのままコンテンツという構造になってる。
 えーと、へー社の自社メディアの話だった。ちくしょー作るぞー。
Photo: tm_lv