第6回 新感覚ゲーム クエスタ

NHKオンデマンドで「何かめぼしい新番組ないかな~」と探してて見つけた番組。正直、番組タイトルを見たときはダサいと思った。「新感覚ゲーム」というネーミングが旧感覚やんか、っていうね。民放でこのネーミングだったらまずつまらない番組なのだけど、経験的に見てNHKの場合はそれとは逆で、タイトルで損してる番組が多い。
で、視聴してみたらそのパターンだった。
ゲームのルールは超簡単。「この箱の中身はなんですか?」みたいな問題に対して、司会に質問をすることで中身を当てる、というもの。質問は1回10秒以内×10回。限られた質問回数で中身を特定しないといけないわけだから、つまりはアレだ、「質問力」というのが問われるわけだ。で、じーっと見てると「バカな質問するなあ」とか「これは核心を突いた質問!」みたいなのがわかってくる。答えを当てるという行為よりも、その「質問のセンスの善し悪し」の部分がエンターテイメントになっている。
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最初はノーヒントでも、質問が的確であればかなりの確率で正解に辿り着く。というのはこのサイトを見てもわかると思う。
(頭に思い浮かべたキャラクターをアキネーターさんが質問であぶり出してくれる)
今は若干落ち着いたのかな、数年前まで日本のバラエティ界はクイズまみれだった。それも「知識を問うもの」(ex.平成教育委員会)か、「クイズをダシにしてタレントのキャラを見せるもの」(ex.ヘキサゴン2)のどちらかのパターンしかない状況だった。
そこに来て、この新感覚ゲーム・クエスタ。
老若男女問わず番組に参加できる敷居の低さがありつつ、だからといって核心に辿り着くのは難しい、しかしセンスがあれば小学生でも正答可能、シンプルだけどこれはものすごい番組企画なんじゃないか。知識偏重でもキャラ偏重でもなく、思考センス偏重。なんか今の(たちあがれ)日本に求められているものみたいな気もしてくる。
ゴールデンのテレビ番組って、「薄く広くわかりやすく」みたいな傾向がだんだん強くなってて、それがそのまま「最近のテレビは面白くない」という評価につながっていたと思うのだけど(面白いと言われる番組は大体深夜だったりする)、これこそゴールデンにふさわしい王道のバラエティ番組なのではないかと思う。
何度も言うが番組名がダサいので、最初は視聴率に苦戦するだろうが、ねばり強く放送し続ければ、かつての「連想ゲーム」のように長寿番組化することも十分にありうる番組だと思う。
『新感覚ゲーム クエスタ』
毎週木曜20:00~
NHK総合にて放送中
まえだ・たかひろ●自分が企画・構成を務めたイベント「iTunes大喜利選手権」が成功に終わってホッとしているところ。来週のモバイルブロスで速報を、5月の連休明けのテレビブロスで詳細レポートを掲載する予定なので、まあ読んでみてくださいよ。