日産が初めての量産型EV「リーフ」の予約を明日(2010年4月1日)から開始するそうだ。
とくべつクルマ好きでもないのにEVの話題をGoogleアラートで集めて購読したりしているのだが、それは動きがあるシーンはなんにつけ面白いし、しかもそこが世の中の変化と大きくかかわりがある分野だったりするからなおさら興味深い、という理由からだ。
こないだ横浜横須賀道路の
(たしか)横須賀SAに入ったら、そんなに大きなサービスエリアでもないのだけど、EV用の急速充電器が設置されていた(まだ稼動してなかった。透明ビニールかぶってた)。トイレ休憩の男たち(60代ぐらいのおじさん、20代の若者、僕、僕の息子)が興味深げに眺めていた。僕の家の近くの高速入り口脇にあるガソリンスタンドにも急速充電器が入って、こっちはすでに稼動している。
いまのクルマを廃車にするまでは(いまのところ)EV買う予定のない僕にとっては、そんなのはぜんぜん無縁の設備なのだが、でもなんか微妙にうれしいのだ。
京都のベンチャー企業であるナノオプトニクス・エナジーは29日、鳥取県米子市の日本たばこ米子工場跡地をEV工場として再生するとして、鳥取県と米子市との協定に調印した。(via Response.jp)
というニュースも流れていた。2011年春に操業開始して、1000万円くらいするEVスポーツカーを製造販売するんだそうだ。
あの帝人が「PU_PA(ピューパ)EV」という小さいコンセプトカーを公開したというニュースも気になった。素材メーカーとしての技術を駆使して、ふつうのEVの半分の重さに抑えている。
EVの時代になるとベンチャーや素材メーカーがクルマを作れてしまうのだ。
この感じはかつて、IBM-PC/AT互換機(日本ではDOS/Vマシンと呼ばれていた)がアジア各国のいろんな中小メーカーから雨後の筍的に発売され始めたときのことを連想させる(当時は香港までDOS/V機買いに行く、なんていうパソコン好きもよくいたのを思い出した)。
つまり僕の中では、EVは意外と速く市場を席巻するかも、という予感につながっているということ。
まあ、とは言ってもふつうにみんながEV買うのは2010年代後半だとは思うのだけど、少なくともハイブリッドは飛び越えてEVなんじゃないかなーと思う。構造が複雑じゃない、その気になれば汎用部品でも作れる、という特性が、ボトムアップの破壊的イノベーションを誘発する。そこがわくわくする。そして、わくわくするものは、たぶん伸びるのだ。