今井美樹が常に最高なのは自明の理か否か

 さ、さいこうの映像を見つけてしまった……。この1週間、こればっか観てました。
今井美樹”冷蔵庫のあかりで~幸せになりたい”

 いや~モニター前で「ブラボー!!」を連呼してスタンディング・オベーションを送りたくなりましたよ。俺はもう当分、この映像と古内東子の新作『PURPLE』さえあれば満足です。まあ今に始まった話でもなくて、常に美樹&東子さえ聴ければ十分な男なんですけども。

  上掲の2曲のうち最初に披露された”冷蔵庫のあかりで”は、今井さんが88年に発表した3枚目のアルバム『Bewith』の収録曲。適度にスウィングするアーバン・リゾート・ポップ最高峰。彼女のどっさり抱えた名曲群のなかでも断トツの私的フェイヴァリット・ナンバーなんですが、いかんせん、20年以上前のシングルでもなんでもない曲ですからね。近年のライヴのセットに組み込まれてるとは思いもよりませんでした。それで感激してたわけでして。

  このライヴ映像はとにかく素晴らしかったので、もうひとつ貼っておきます。91年作『Lluvia』の1~2曲目”SATELLITE HOUR””ひとりになってみよう”を。

 今井美樹”SATELLITE HOUR ~ ひとりになってみよう”

 いやはや素晴らしい選曲だな~。こんな素敵なライヴ、行きたかった。しかし、かくもエレガントな現場に馳せ参じるには、自分はフォーマル度が足りない気がしますな。いつか、今井さんのライヴに見合った大人の男になりたい。精進しつつ、来るべき日に向けて手持ちのドタ靴(チャップリン風)を磨いときます。

  このツアーのバンマスを務めたのは、ピアノ/キーボードの河野圭氏なんですね。作曲家&アレンジャーとして大活躍されてる方で、特に宇多田ヒカルの初期作品での仕事が有名なんじゃないかと。で、氏が全面プロデュースを手掛けたのが、今井さんの最新アルバム『corridor』であります。同作のなかで筆者がもっとも気に入ってる”beautiful life”を。

 今井美樹”beautiful life”

 現在進行形で最高ってのが最高!

 80~90年代のヒット作ほど知名度は高くないと思われる2000年代の作品のなかだと、やはり強烈だったのはこちら↓ですね。4つ打ちJ-POP愛好家には広く知られるハウス・チューン。アレンジメントは福富幸宏氏が担当してます。

今井美樹”ホントの気持ち”

 ……しかし、今井さんは人気シンガーですし、ヒット曲もたくさんあるしで、いまさらこんな勿体ぶって紹介するまでもないというか、ベタですいません!みたいな気持ちなんですが、実際のところはどうなんですかね? 本当に「いまさら」なのか、今井美樹=常に最高の方程式は自明のことなのか……その辺の塩梅がよくわからなかったりもします。

 そんなことを思いつつ、最後は誰もが知ってる曲で締め括らせていただきます。作曲者であるKANとストリングスを迎えた素晴らしすぎるスタジオ・ライヴ・ヴァージョン。彼女は本当に良い曲がたくさんありますけど、最高傑作を挙げるなら、やっぱこの曲ですかねえ。

今井美樹”雨にキッスの花束を”