届かないラブレターを書き続けて早10年 / 今日はなんだか

今から約10年前、モーニング娘。への妄想ばかりをつづった面白いブログがあった……と思って検索したら、そのサイトは今も変わらずに更新されていた! サイトの名前は「今日はなんだか」。かつては加護亜依、今は矢島舞美とその対象こそ変わっているものの、届かぬ思いを真剣につづるそのスタンスは少しもブレてはいない。その強い動機はどこから来ているのか。作者のうたかさんに話を聞いた。

テキスト:前田隆弘(Spoo! inc.
――やっぱりお金はけっこう使うんですよね? CD買って握手会に行くとか。
「……今日も5回しますけど」
――5回!? CD5枚買って?
「いや、これは写真集なので、3,000円×5冊(苦笑)」

――スキンシップできるのはいいですけど、握手って刹那的じゃないですか。1回1秒くらいでしょ?

「1秒ないときもザラにありますよ(笑)」
――それ、握手というかハイタッチみたいな感覚ですね……。あと、ハロプロ専用のクレジットカードも持ってると聞きましたが。ポイントを貯めたら特典があるとか……。
「ええ。これで300万円使うと、ポイント特典でメンバーとポラ撮れるんですよ」
――300万円を費やしてポラロイド……!? で、実際に撮ったんですか?
「撮りました」
――しかし、サイトは本当に長く続いてますよね。アイドルが好きでCDや写真を買い続けるのと、その思いをブログに書き続けるっていうのは別のモチベーションだと思うんですよ。文章を書くって手間のかかる行為だし。うたかさんの中ではサイトはどういう位置づけなんですか?
「気持ちを整理する、という部分が大きいですね。書かないと、自分の中の気持ちを整理できないんですよ。悶々としてしまって」
――その悶々とした気持ちが10年近く続いているというのがすごいですよ。
「この間、もう血迷ってメンバーに『今日はなんだか、って検索して!』って言ってしまったんですけど(笑)」
――サイト歴は長いのに、今までメンバーに言ったことなかったんですか?
「ないです。手紙に書いたこともあったんですけど、全然届かないんで。だから、『嫌われてもいいから知ってほしい』って思って」
――うたかさんのその髪型(*イベントに応じて文字は変化)って、もしかして「普通にやってたら思いが届かないから、ゲリラ的な手段でアピールする」みたいな意図でやってるんですか?
utaka_prof_02.jpgのサムネール画像
「一番最初にやったのは、加護ちゃんの顔文字なんですけど、その頃は握手会もないし、コンサートも広い会場でやってたから、全然見せる機会はなかったですね。で、℃-uteの時になって初めて『本当に好きだから(文字を刻み込んだ頭を)見せたい』という動機でやったんですけど、見せたらものすごく驚かれて(笑)」
――誰でも驚きますよ! でもダイレクトに反応が来るのがうれしい、という感覚はわかるような気がします。ところで、アイドルに長年愛情を注ぎ続けるって素晴らしいことだと思うんですけど、ぶっちゃけた話、長いことそういう状態だと、もうどうしようもなく肉体的に寂しいってこと、ありますよね。
「すごくあります。2年くらい前がそうでしたね。でも1回峠越えると、わりかし平気になっちゃうんですよ」
――じゃあ肉体的な寂しさはもう乗り越えて、今では満足した生活を送っている、と?
「いや、満足はしないし、すごい寂しいんですけど……。だから、『こんなことでずっとやっていけるのだろうか?』って悩んだりもしますね」
――その悩みに対してはどういう答えを?
 「しょうがないんじゃない?」
――(爆笑)。ありがとうございました!
今日はなんだか 日常のぼやき、そしてハロプロメンバーへの愛情を精緻な文章でつづった日記。
◆プロフィール:うたか

東京都在住。熱心な洋楽ファンだったが、モーニング娘。により突然アイドルに目覚める。2000年代初頭はヌッキモニ(*要検索)の中心メンバーとしても活躍。ここ数年は℃-uteの矢島舞美に熱烈な愛情を注ぎ続けている。