痛車の魅力は作品への愛が暴走してるところ / 痛車.net

テレビのネタになるくらい市民権を得た”痛車”。今度は専門の写真投稿サイトが誕生した。自ら車好きでマンガ好きな開発者まんねんさんに聞く。

テキスト:川崎和哉(Spoo! inc.

 まんねんさんは痛車のどういうところに魅力を感じてるんですか。

 「作品やキャラクターに対する愛が暴走しているところでしょうか。自らも”痛い”とわかっていながらそれでも痛車にしてしまう業の深さはスゴいです」

痛車.net
痛車総合情報サイト「痛車.net」
痛車に特化した写真共有サイト。
実写・CG問わず、傑作痛車写真が投稿されている。

 同人誌カルチャーが外に向かった展開というようにも見えますね。

 「表現方法が違うだけで、根底にある作品やキャラクターに対するリスペクトという意味では通じるものがありますね」

 それにしても、クルマとアニメ/マンガカルチャーとがこんなに親和性が高かったとは

 「車を自分の部屋の延長として捉えているんだと思います。自分が過ごすところだから自分の好きなものを置きたい、貼りたい。自動車とアニメ/マンガカルチャーが特別親和性が高いのではなくて、多くの愛好者を持っていた2つのジャンルが融合した結果だと思います。もともとオタク的カルチャーにはクロスオーバーする分野が多く存在するんです。車とアニメ/マンガに限らず、今後いろんな分野でこういうことが起こってくるんじゃないでしょうか」

 痛車.netに参加してる人たちは、みんなポジティブで楽しそうです。

 「たいへんポジティブですね。話しててもエネルギッシュに感じます。私自身はオタク世代でいうところの第2世代ですが、現在、痛車を楽しんでいる多くの人たちは第3、第4世代だと思います。オタク的カルチャーに対して世間から偏見を持たれていた第1、第2世代では考えられなかったことです。いい時代になったものです」

 痛車.netの今後の展開としてはまず携帯対応でしょうか。

 「携帯からの投稿にも対応するので、イベントやオフ会のときも外から利用できるようになります。ウェブでのコンテストも開催しますよ。それから、コミュニティ機能を強化して、もっとユーザ同士がコミュニケーションしやすいようにしていきます。痛車の作り方がわからない人のために”痛車講座”も始める予定です。
 さらに、痛車文化を推し進めるために”ライツ事業”を計画してます。痛車は現在『著作権的にグレー』な存在です。でも、コンテンツホルダーからの許認可、著作権料の支払い方法などを整備して完全な”公認痛車”を作ることができれば、ユーザーは安心して痛車に乗れるんじゃないでしょうか。ここ数年のYouTubeやニコ動とコンテンツホルダーとの歩み寄りの流れを見ても、きっと実現できると信じています」

 ところでまんねんさん自身は痛車オーナーですか?

 「いま乗っているランドローバーはノーマル状態です。これとは別にユーノスロードスターにブリティッシュスポーツ風のカラーリングで乗っているんですが、この車を私がこよなく愛するとあるマイナー作品をモチーフにした痛車にしたいと考えています」

◆Profile:まんねん
中学生でマイコンに出会い高校生でパソ通に出会いMOSAICでインターネットを始めたITダメ人間。91年から所有しているロードスターで車にもズブズブ。幼少時から溜め込んだ漫画で部屋中埋め尽くす漫画ダメ人間でもある。