冗談みたいなことを本気で実現するGeekたち / koressプロジェクト

「祭り」が発生すると回転する「赤色灯 for 2ちゃんねる」。開発したのはkoressプロジェクト。メンバーのCigar-Cookさんとおかじさんに話を聞いた。

テキスト:川崎和哉(Spoo! inc.

「赤色灯 for 2ちゃんねる」を見たときに、なんだか少しうらやましい気がした。一見バカバカしいものを、本気を出してみんなで作る。知性と技術とお金をつぎ込んで寝る間を惜しんで作る。そりゃあもう、たいへんだけど楽しいに決まっているじゃないか。そんな楽しいことを日々実践しているのがkoressプロジェクトだ。まずは「赤色灯」を作ることになった経緯から。

「勢いなんですよ。おかじと私で呑んでて、なんか面白いことできないかなーって話してて。で、祭りが起きたらガーッ回る赤色灯とか作りたいねーって笑い話で終わるはずだったんです…」(Cigar-Cook)

「そしたら私の知り合いで作れそうな人がいたんで、じゃあちょっと相談してみよう」(おかじ)というわけで実現してしまったのだという。

「一応ちゃんとしたストーリーも話しておくと、今のインターネットってネットの世界とリアルの世界に隔たりがあるなと思っていて。mixiで友だちからメッセージがきたり日記が更新されたりみたいなことって、リアルの世界で話してるときにはなにが起こっているのかわかんないですよね。だから時計を見るような感覚でネットで起こってることが直感的にわかるアイテムがあったらすごい便利なのかなーと。mixiのメッセージが届いたら写真立ての周りがポワーンと光るとか。最初はそういうおしゃれな話だったんですよね(笑)」(Cigar-Cook)

「こういうシャレか本気かわかんない領域のことって大抵の人はやらないと思うんですけど、そこをやっちまおうかっていうあたりが今回の好評につながっているのかなと思います。実際ハードウェアの制作は数名の方に手伝ってもらっていて、彼らがいなければ形にもなっていなかったですね」(おかじ)

 この「赤色灯」は発表と同時に話題になり、問い合わせも殺到中。欲しい!との声も多い。

「今のところ具体的な販売の予定はありません。1980円ぐらいで販売できたら理想的ですけど、今のコストだとその10倍とかになっちゃいます。あと、ひろゆきさんに『商品化してもOKですかね?』って聞いてみないとですね(笑)」(Cigar-Cook)

 koress.jpの発足は今年2月。以来、赤色灯以外にも、あらゆるサイトにニコニコ動画のようなコメントが付けられる「Cha-Cha-le!」、はてなブックマークの人気エントリを携帯で読める「ヒマツブソ」など、いくつものサービスをリリースしてきた。

「メンバー専用の掲示板を作っていて、そこには20個ぐらいネタが上がってます。メンバーがネタを思い付いたら書きとめておいて、会社から帰って寝るまでの間に作ります。ミーティングは週末にそのへんのケンタッキーとかに集まってやります。ノートPCを持ち込んで、チキンを食べながら(笑)」(Cigar-Cook)

 きっと今週末も都内のどこかで、彼らはデバッグにいそしんでいる。


redlight_highres.jpg赤色灯 for 2ちゃんねる

Profile: Cigar-Cook
koressプロジェクトのメンバーで「赤色灯」開発の中心人物。1981年生まれ。11歳からプログラミングを始める。某国立大学の博士課程を中退し、現在はIT企業に勤務。研究分野はヒューマンインタフェース・情報システムデザイン。