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「3密」をリモートで回避するライブコンテンツの広がり

あまりに供給量が多すぎて、コンテンツがコモディティになっていることは改めて言うまでもないだろう。特に多いのはテキストだが、音楽、動画、ゲームも同様だ。そんな中で無尽蔵なコピーができず、一回性の価値を提供するものとして、近年は相対的に体験=ライブの価値が高くなっている。音楽、演劇、公演、お笑い、スポーツ、ダンス、講演、カンファレンス、レッスンなどなど。
これらの広義のライブコンテンツは、オーディエンス(消費者)の上限数がそれを行う場所のキャパシティに依存するし、ある規模を超えると別物になってしまったりするため、構造的に規模が制限される。それによって希少性が担保され、価値が高まっていた。

ところが、2020年のコロナ禍によって、こうしたコンテンツの提供が難しくなってしまった。ライブコンテンツは、必然的に3密になってしまいがちだからだ。そもそも3密だから面白い、3密だから価値がある、3密でないと成立しにくいものがライブコンテンツとも言える。

しかし3密が忌避される状況になっても、やはり魅力あるライブコンテンツを求める消費者は大勢いるし、ライブコンテンツに飢えている。そこに、3密的なコミュニケーションを、リモートで提供しようとするサービスが登場するのは、とても自然なことだろう。

Airbnbが打ち出した新サービス「オンライン体験」は象徴的だ。これは世界各地にいる、さまざまなジャンルのエキスパートたちがリモートでコーチやレッスンやパフォーマンスなどを提供してくれるというもの。旅行というライブ・コンテンツは当面の間は提供が難しくなってしまったが、だったら、リモートで新しい価値を提供しようというのだ。部屋も、なにかのプロも、いずれも世界中に点在しているアリもの=クラウドにあるソースを使っているという意味で一貫しているところが素晴らしい。
Zoomが美容ブランドのソーシャル店舗として、顧客と店舗スタッフとの接客コミュニケーションに活用されているというDIGIDAYの海外の事例記事を興味深く読んだ。これも、化粧品などの買い物は美容スタッフによるワントゥワンのライブコンテンツであって、それをリモートで実現しようとしている事例と言うことができるだろう。美容教室のようなイベントをZoomを使って行っている事例もあるという。
これは必ずしもコロナ以後のトレンドではないかも知れないが、化粧品などの試用や相談は3密コンテンツのひとつだから、それをリモート化できるという意味で、Zoomなどのコマース活用というのは今後もっと広がるかも知れない。

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