Webに追随される中、「メディア界の王者」テレビを視聴する理由

風邪をひいて臥せっていたこともあり、この週末はいつもより長い時間テレビをつけていたように思います。テレビといえばメディア界の王者と言っても過言ではないくらいの絶大な影響力を持ちながらも、近年は「若者のテレビ離れ」「ネット動画を流しているだけ」など何かとネガティブな意見がチラホラ聞かれたりもしています。確かに、社内で5本の指に入るテレビっ子の自分ですら特に今年に入ってからは視聴時間が確実に減っており、若者であるかは別としてもテレビ離れが進んでいるなーと感じるものです。

そんな中、間違いなく我が家の視聴率No.1を長きにわたりキープしている番組があります。それは「天気予報」。平日の朝は主にNHKで7:30過ぎ、7:55頃、9:03の3回、また帰宅後はNHKでやっていなければCSのニュースチャンネルでと、書いていて自分でも心配になるくらいチェックしています。

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天気予報なんて今やスマホをチラ見するだけで確かめられるのに、なぜテレビをつけてしまうのか。まず一つ、というか理由はこれしかないと思うのですが、普通に習慣だから。天気予報をやっている時間帯はもう身に染み付いているので、起床→テレビをつけて天気予報、帰宅→テレビをつけて天気予報が一連のルーティンとなっているのでしょう。恐らく、ニュースがこの流れに組み込まれている方も多いと思うのですが、自分の場合はニュースはネット派。不思議なものです。

もう一つは、音声。アナウンサーにしろお天気キャスターにしろ、またそれぞれのキャラクターや抑揚がどうあれ、天気予報を読み上げられるということが好きなのかもしれません。「この人だからこのチャンネル」というこだわりは特にないのですが、そう言われてみれば各局は個性的な気象予報士、可愛らしい女子大生キャスターなど天気予報コーナーにはユニークな人を起用していることが多々あります。これは、テレビで天気予報を観たくなる理由と関係があるのかもしれません。

ユニークな人材、とりわけ女子大生を起用することについては、今年3月に「THE PAGE」に掲載された記事「テレビ局はなぜ『現役大学生』をお天気キャスターに起用するのか?」にてテレビユー山形の元アナウンサーでお天気キャスターも務めていた山田恵介氏がその背景を語っています。

なぜ、テレビ局は現役大学生を起用するのだろうか?現役アナウンサーや記者、ディレクター数人に話を聞いたところ、異口同音に同じ答えが返ってきた。それは、天気キャスターに「変わらぬ初々しさ」を求めるからだという。

今、知りたいことはネットではなくあえてテレビで天気予報を見たくなる理由なので論点は少し違いますが、この「初々しさ」というのもテレビをつけるひとつの理由づけになっているのでしょう。ちなみに自分の推し気象予報士はNHKで主に土日祝に登場する南利幸氏。25年以上のキャリアを誇るベテランで、初々しさはありません。

各局がオンデマンドで見逃し配信を強化したり、TVerがスタートしたりとテレビがどんどんネット寄りになっている中で、それでも視聴者はそれぞれに何かしらの意思を持って今日もテレビをつけているのでしょう。そう考えると、視聴風景が変わっただけでまだまだ完全なる「テレビ離れ」とは言えない状況なのかなと感じています。