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公開1年で月間3億5千万PV。今年日本でいちばん急成長したサービスがpixivだ。運営するピクシブ株式会社の代表 片桐孝憲さんに聞きました。
テキスト:川崎和哉(Spoo! inc.)
「始めて1週間ぐらいで、絶対いけるなと思いました」と片桐さん。
絵に絵でレスポンスする機能など、
絵でコミュニケーションするSNSでもある。「2週間目ぐらいになると、ユーザーさんが、pixivの中で『pixivを擬人化しよう』といった独自の企画を自発的に始めてくれたので、pixivがなければ生まれなかったような絵がたくさん描かれるようになって、やはりこれはいけるんじゃないかと。新たなカルチャーが生まれたという実感がありました」
pixivはアニメやマンガのファンが多いのだけど、基本的にユーザーは限定していない。
「絵であればなんでも取り扱うサイトにしたいと思ってました。今でも掘り下げると油絵が出てきたりします。例えばこれは、おばあさんが描いた水墨画を、お子さんがスキャンしてアップしたものなんです」
pixivができるまでは、絵を描く人が作品をネットに上げる手段としては、Flickrやブログ、アップロード用のBBSなど、ごく限られたサービスが使われていた。
「たとえばFlickrなどは写真やイラストを保存・展示するためのツールでしかなく、そこから何か新しいものが生まれるということはありません。でもpixivは『コミュニケーション』をメインにデザインされているので、pixivでしかありえないようなユーザー発の企画がたくさん出てきてます。
YouTubeとニコニコ動画の違いと、Flickrとpixivの違いには、似たようなものがありますね。YouTubeからYouTubeらしい作品が生まれることって、そんなにはないと思うんです。でも、ニコニコ動画からはアイドルマスターのようなニコニコでしかありえないような作品が数多く出てきています。pixivも同じような状況です」
pixivに併設されたdrawrも面白い。手描きのイラストを描いてる過程も含めてアップできるサービスだ。
「音楽でいうとジャズに近いものがあります。誰かが描いたものに対して、それにつないでいくような絵があるんです。例えば、最初に誰かが顔だけを描いて、次の誰かが首から下を描いて...といった具合に」
最後にpixivの新しい展開のひとつを教えてもらった。
「直近でやるのは、pixivコモンズ。自分のオリジナルキャラクターを、他の人も描いてもいいというライセンスのようなものを考えています。クリエイティブコモンズ(以下CC)だと、たとえば自分のキャラクターを描いてもいいよという権利と、自分の絵をそのまま使ってもいいよという権利を区別したりできないので、もう少し、絵を描くというところに特化したものがいいかなと。
当初はユーザ間だけのライセンスになりますが、近いうちに、権利を持っているゲーム会社などに公式アカウントを取っていただいて、このキャラクターは描いてもいいとか、この画像は使ってもいいというようなものを表明してもらおうと思っています」
◆Profile:片桐孝憲
1982年生まれ。静岡県出身。大学在学中よりITシステム企業のスタートアップに携わり2005年7月にクルーク株式会社を創業し、代表取締役に就任。趣味はボンバーマン(スーファミ)。(2008/11/04 執筆)
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